EC2のWordPressを独自ドメインで表示させたい
前回の記事で作ったEC2インスタンスによるWordPressを独自ドメインで表示させたいです。
というのも、前回までの手順では、IPアドレスでしかアクセスできなかったんです。
独自ドメインで表示させるまでの手順を書いていきます。
ちなみに独自ドメインをRoute53で取得すると、お金がかかりますので注意してください。
①固定IPアドレスを割り当てる
前提として、前回の記事のIPアドレスは動的(EC2インスタンスを停止して起動すると変わってしまうもの)です。
なので静的(変わらないもの)にしたいです。
そこで利用するのがEC2の中の「Elastic IP」という機能です。
直訳すると「静的IP(アドレス)」です。
実際にやっていきます。
まずEC2のダッシュボードを開き、左のメニューからElastic IPを開きます。
「Elastic IPアドレスの割り当て」をクリック。
特に何も設定を変えずに「割り当て」をクリック。
これでIPアドレスが確保されました。
Elastic IPの画面で、該当のIPアドレスを選択し、アクションを押します。
その中にあるメニューから「アドレスの関連付け」をクリック。
インスタンスにWordPressのインスタンスを選択し、「関連付け」をクリック。
これで割り当てが完了します。
Elastic IPの一覧画面でWordPressのインスタンスが割り当てられていることが確認できます。
またWordPressのインスタンス側からも、Elastic IPが、いま割り当てたものになっていることがわかります。
そしてこれからSSH接続するときは、この静的な新しいIPアドレスで接続しなくてはなりません。
元々のIPアドレスは使えなくなります。
静的IPアドレスをURL欄に入れてみると、WordPressが表示されます。
表示されない方はブラウザのクッキー削除などしてみてください。
WordPressの表示崩れ
ここで1点注意ですが、WordPressの表示が崩れています。
修正方法ですが、/var/www/html/wp-config.phpを開いて、1行目の「
<?php define('WP_HOME','http://12.34.56.78'); define('WP_SITEURL','http://12.34.56.78'); (中略)
これを挿入することで崩れがなくなります。
ここでももし直らなければ、クッキー削除してみてください。
②ドメインを取得する
「Route53」というAWSのサービスでできます。
やってみましょう。
AWSマネジメントコンソールからRoute53のダッシュボードを開きます。
「ドメインの登録」をクリック。
ドメイン名を決めますが、ここでは「awsbookexample●●.com」とします。
「●●」には適当な数字を当てはめてください。
「.com」は人気のTLD(top-level-domain)なので値段が高いみたいです。
ドメインをカートに入れ、「続行」を押します。
年数を決定して「続行」をクリック。
連絡先をもろもろ入力して、「続行」をクリック。
ちなみに日本の電話番号は先頭は「+81」です。
そのあとに続けて「0」をつけていない電話番号を入力します。
メールが来るので、URLをクリックしてドメイン取得の承認をします。
確認画面が表示されるので、同意チェックボックスにチェックを入れ、規約に同意します。
これでドメインの申請が完了です。
「ドメイン一覧」みたいなボタンがあるのでクリックすると、申請中である旨が表示されます。
③IPアドレスとドメインを関連付ける
先ほどRoute53からドメイン申請をした場合、そのドメインがホストゾーンに登録されているはずです。
ちなみにホストゾーンへの反映には少し時間がかかるみたいなので、出てなかったら待ちましょう。
表示されていたら、ドメイン名をクリックします。
「レコードを作成」をクリック。
レコードの登録画面が表示されるので、Aレコード(ドメインをIPアドレスに置き換えるレコード)を登録していきます。
下記のように登録していきます。
ホスト名:blogs
タイプ:A-IPv4 address
バリュー:手順①で設定したElastic IPアドレス
上記を設定したら、「作成」をクリック。
以上で設定は完了です。
ブラウザのURL欄に「http://blogs.awsbookexample●●.com」と入力すると、WordPressが見られるはずです。
ちなみに自分はAレコードの設定後は10分くらい待たないと表示されなかったです。
表示できましたでしょうか。